こんな気持ち、わかってくれるかな?

開業して7年たちました。
診療スタイルは変わってないと思いますが、患者さんが増えると診察がやや急ぎがちになりますね。
かかりつけになってくれた患者さんも私自身も7つ歳をとりましたので、診察終わりには「お互いに気をつけましょう」と言い合っています。
スタッフの交代もあり、時々所感を話すようにしています。
以下、以前に書いた文章を再掲しておきます。
みんなわかってくれるかな?

開業医という生活にはだいぶん慣れてきましたが、思っていた以上に診療以外の仕事が多くてなかなか忙しいです。昼休みや夕方以降の時間も書類を書いたり健診の結果をつけたり、このHPを更新したり、給料計算をしたり‥、趣味に旅行にとはいかないようです。
もともと真面目なので、勤務医時代には仕事一筋で旅行に出掛けたことなどありませんでした。クリニックを開業してもこの性格は変わらないだろうから、仕事以外に楽しみを見つけるよりも診療の仕事そのものを楽しんで満足いくものにしてやろう、と考えました。
では、どんな仕事をしたいのか?
だれもが多かれ少なかれ自分の健康や病気について不安を抱えています。仕事や家事に支障がないように早く治したい、最高のパフォーマンスで運動したい、これからの老後を安楽に過ごしたい等、それぞれの希望もあります。
病気を治すだけでなく、患者さんも私自身も満足できるブラス
αが欲しいじゃないですか。待合室で待っている間になんとなく気持ちが楽になってきた、半分治ったような気になった、診察と説明を受けたらもう治った気分!というのが理想なんですが、まだまだです。
私が開院以来ずっと心がけているのは「待合室での対話と気配り」と「問診を大切にした診療」です。
技術的なことを言うと、病気を診断する過程で「問診」は検査よりもはるかに大切です。いつからどんな症状か、悪化傾向か、前回の薬は効いたのか、本当に困っていることは何なのか等、詳しく聞けば聞くほど正しい診断に近づくことができるのです。
ということで、私の診察は問診に時間をかけます。次に待っている患者さんに申し訳ないくらいに時間をかけてしまいます。おかげで「よく話を聞いてくれる良い先生」と呼ばれるようになってしまいましたが、本当は話を聞いてあげたいのではなくて、正しい診断や治療をしたいだけなんですが…まぁ嬉しい誤解です。
今日は88歳の女性患者さんから「話を聞いてもらって治ってしまったようだわ、先生大好き!」と褒められました。私、お年寄りには好かれます。私も大好きです。
もちろん、若い人にもモテたいですが‥‥。
続きは、はらクリで。