草取りに想う

春になると草木が芽吹いて晴れやかな気持ちになりますね。でも仕事が増えるのは事実…それはズバリ、草取りです。庭木の下や芝生の中に草(雑草)が生えるわ生えるわ、取っても取ってもキリがありません。花や芝だけで覆われて雑草が全然ないような庭を保つのはホントに大変です。雑草の方が成長が早いので元々無理な話です。「雑草の方が強いから」と言いますが「庭や畑の環境は花や芝よりも雑草が育ちやすい環境だ」とも言えます。
さて、ここからが本論。
人間の身体も同じことです。健康な病気のない状態が当たり前だと考えがちですが、実は病気にならないことの方が不思議です。生き物はすべて生まれてすぐから老化が始まり、細胞レベルでも小さな変異(癌化)が起こっては消えを繰り返しています。病気のことを研究している人たちは病気の原因よりも病気にならない仕掛けを調べているくらいです。私たちは生活習慣の乱れや社会のストレスで身体も心も病気になりそうな環境で生きていますので、そんな中でも病気にならず、かかったとしてもうまく付き合いながら暮らして行くのは大変なことですね。
身体も心も病気のない元気な人は羨ましいけど、病気を抱えながらも賢く暮らしている人もカッコイイです。少々調子の悪いところがあってもいいじゃないか、雑草混じりの芝生も良いんじゃないか、と思います。風邪や腹痛など治ってしまうはずの病気はもちろん短期間での治癒を目指しますが、喘息や高血圧や糖尿病などの慢性疾患は完治を目標にすることはできません。本人が病気のことをよく知ってうまく暮らして行けるように援助するようにしています。

ということで、私の草取りはテキトーです(奥さんには叱られますが)。IMG_4315-2