上手ですね!

うちの奥さんはプロのジャズ奏者に面と向かって「上手ですね」といって褒める悪い癖があります。
上手に決まってる、上手だからプロになった、そういう方に「上手ですね」はないだろう、と思うんですが、奥さんは聴いた私が「上手だった〜」と感動したんだからそれを表して何がわるい?!と言います。
職業人は「上手!」とほめられて嬉しいか?
自分に当てはめてみると....

風邪が治らない、下痢する、なんとなく体調が悪い、ってな方がたくさん来られます。おそらく気候の変化に身体がついていかずに体調を崩したり疲れが溜まっている(出雲弁で言うところの「くたびれが出た」)状態でありましょう。
症状に応じて咳止めや下痢止めや漢方薬などを処方していますが、ホントは過労を避け休養をとり体調を整えていくことが肝要なのでしょう。
と、このような説明を丁寧にしていても料金は全国一律で、薬をたくさん出したり検査をしたりしないと収入は増えない仕組みになっています。(これを出来高制という)
説明だけで満足してもらったり、薬を使わずに治したり、無駄な検査を省いたり、ましてや一発で治したりすると...儲からないんだなぁこれが。逆に褒美をもらいたいくらいですわ。
患者さんから「すぐに治って安心しました」「1年前に一発で治ったので今回も来ました」って言われることが最高の褒美だと心得て頑張ります。
やっぱり「上手に治す」と言われると嬉しいかも。